脂質と脂肪燃焼の関係性 〜ホルモンバランスの視点から〜
「脂質=太る」というイメージを持たれがちですが、実は脂質は体脂肪を燃やすためにも欠かせない栄養素です。特にホルモンバランスの観点から見ると、脂質の適切な摂取は代謝維持や脂肪燃焼に重要な働きをしています。
脂身が多くジューシーなお肉よりもカチカチにスジ張った肉の方が好き、、、どうも犬山です。
1. 脂質はホルモンの材料
テストステロン、エストロゲン、コルチゾールなどのホルモンは、コレステロールや脂質を材料として体内で合成されます。極端に脂質をカットすると、ホルモンの分泌に支障をきたし、代謝の低下や筋肉量の減少、女性では月経不順なども起こりやすくなります。
2. テストステロンと脂肪燃焼
テストステロンは筋肉合成を促進し、脂肪の蓄積を抑える作用があります。十分な脂質(特に飽和脂肪酸やオメガ3)を摂取することで、テストステロンの分泌をサポートでき、結果として代謝アップと脂肪燃焼が期待できます。
3. レプチンと満腹感の維持
脂質は消化吸収に時間がかかり、食後の満腹感を持続させる働きがあります。また、脂質を適切に摂ることでレプチン(満腹ホルモン)の分泌も安定し、食べ過ぎの予防にもつながります。
4. コルチゾールと脂質摂取の関係
コルチゾールはストレス時に分泌され、過剰になると筋分解や内臓脂肪の蓄積を促します。脂質が不足し、エネルギーが枯渇すると、体はストレス状態と判断してコルチゾールを過剰分泌しやすくなります。良質な脂質の摂取はこの悪循環を防ぎます。
5. 摂るべき脂質と避けるべき脂質
摂るべき脂質:オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油)、オリーブオイル、MCTオイル、ナッツ類、卵黄
避けたい脂質:トランス脂肪酸(マーガリン、加工菓子)、酸化した油
6. まとめ
脂質を適切に摂ることは、ホルモンバランスの維持や脂肪燃焼の促進に欠かせません。脂質を極端に避けるよりも、「何を・どのくらい摂るか」が重要です。脂質と上手に付き合うことで、ダイエットの効率も大きく変わってきます。