カロリーの質を見直す:ダイエット成功の鍵は「中身」にあり
「カロリーはカロリーでしょ?」
確かに、数字上のカロリーはすべてエネルギー量を表します。しかし、**“そのカロリーがどんな栄養素で構成されているか”**によって、私たちの身体への影響はまるで違います。
今回は「カロリーの質」に着目し、なぜダイエットや健康維持においてそれが重要なのかを解説します。
お菓子やジュースで無駄なカロリーを取るのはいや、、、どうも犬山です
■ 同じカロリーでも体内の働きは違う
例えば、
・100kcalのドーナツと
・100kcalのゆで卵
どちらも「100kcal」ですが、血糖値への影響、ホルモンの分泌、満腹感、筋肉への作用など、身体が受け取るメッセージはまったく異なります。
ドーナツは主に精製糖質と脂質でできており、血糖値を急上昇させて脂肪の合成を促進。さらに空腹感がすぐ戻るため、過食にもつながりやすくなります。
一方で、ゆで卵は良質なタンパク質と脂質を含み、筋肉合成やホルモン生成をサポートし、満腹感も持続します。
■ 体脂肪を減らすには、カロリーよりホルモンの理解を
食事の質はホルモン分泌に影響を与えます。
インスリン:血糖値の上昇で分泌。過剰に分泌されると脂肪蓄積へ。
レプチン:満腹ホルモン。質の良い食事で分泌が安定。
グルカゴン:脂肪を分解するホルモン。タンパク質が刺激。
“摂取カロリーを減らす”ことばかりに集中すると、これらのホルモンバランスが乱れ、代謝が落ち、結果的に「痩せにくい体」になります。
■ 食べる「中身」を見直すコツ
✅ 高タンパク・低加工
→ 例:鶏むね肉、納豆、卵、魚、豆腐、ギリシャヨーグルト
✅ 血糖値を安定させる炭水化物
→ 例:玄米、オートミール、さつまいも、全粒粉パン
✅ 良質な脂質を適量
→ 例:アボカド、ナッツ、MCTオイル、卵黄
✅ 食物繊維・発酵食品もプラス
→ 腸内環境の改善→ホルモンバランスが整う
■ まとめ
「数字」だけを追うダイエットは、短期的には効果があっても、長続きしにくく、体調を崩すこともあります。
大切なのは、摂ったカロリーが身体のどこにどう使われるか。
その鍵となるのが、カロリーの“質”です。
PFCバランスと食材の選び方を見直し、体の内側から「痩せる環境」を整えていきましょう。