空腹時の有酸素運動では痩せない理由

「空腹時に運動すると脂肪が燃える」ってホント?

結論から言うと――
脂肪は“使われやすい”けど、“痩せる”とは限らない。


運動すると、体はまず糖(グリコーゲン)を使います。
でも、空腹時はその糖が少ない。
だから代わりに脂肪酸を分解して、エネルギーにしようとするんです。

これが、「空腹時は脂肪が燃えやすい」と言われる理由。


でも、ここでひとつ落とし穴。
“分解された脂肪”=“体脂肪が減る”ではありません。

脂肪は分解されたあと、「使われる」必要がある。
たとえば、
脂肪酸が血中に出ても、そのあと食べすぎたらまた脂肪として戻ってしまう。

つまり、こういうことです:

「脂肪が“燃えた”んじゃなくて、“出ただけ”。」


そしてさらにもう一つ、見逃せない事実。
空腹時の運動にはデメリットもある。

  • 筋肉を分解してしまう(=代謝が落ちる)

  • エネルギー不足でパフォーマンスが下がる

  • 終わったあとドカ食いしてしまうことも…

これじゃ、むしろ痩せにくくなる可能性すらある。


じゃあどうすればいい?

→ 朝、軽い糖質(or EAA)を摂ってからの軽い有酸素がベター。
→ 何より大事なのは「毎日のカロリー収支」。
→ 空腹で頑張るより、「続けられる工夫」の方が大切です。


🔍まとめると

状態脂肪の使われやすさ筋肉の減りやすさ痩せやすさ
空腹時やや高い高い条件次第
軽食後普通低い継続しやすい

「痩せる」は、燃焼より“習慣設計”。
「脂肪が減る」には、分解+酸化+カロリー赤字が揃って初めて成立します。