夏の不調、ただの“暑さ”のせいにしていませんか?
札幌も年々暑くなるだけでなく、気温も湿度も高く、「熱中症」が深刻なリスクとなってきました。
水分補給が大切!というのは誰でも知っている。
でも実は、それだけでは**“防げない”熱中症もある**ことをご存じですか?
水分だけでは不十分。カギは「ミネラル」
汗には水分と一緒に「ナトリウム・カリウム・マグネシウム」などの**電解質(ミネラル)**が失われます。
そのため、水だけをがぶ飲みすると体内のミネラル濃度が下がり、逆に体調を崩すことも(=低ナトリウム血症)
熱中症を防ぐ3大栄養素
栄養素と役割、含まれる食品例
ナトリウム
水分バランス維持、神経伝達
梅干し、味噌汁、塩麹、天然塩
カリウム
細胞の水分調整、むくみ防止
バナナ、ほうれん草、トマト、アボカド
マグネシウム
筋肉のけいれん防止、代謝調整
納豆、豆腐、海藻類、アーモンド
※特にマグネシウム不足は夏バテ・食欲低下・筋肉のけいれんなどに繋がります。
「飲む点滴」より“食べる点滴”を意識しよう
経口補水液やスポドリも有効ですが、日常的には食事からの摂取が理想です。
特に朝食に味噌汁・納豆・海藻・野菜・ごはんの組み合わせは、栄養補給・水分補給ともに優秀なバランス食。
その他に意識すべき栄養素
ビタミンB群:エネルギー産生に必要(豚肉、卵、納豆)
ビタミンC:抗酸化&ストレス対策(キウイ、パプリカ)
クエン酸:疲労回復に(梅干し、酢、レモン)
◆ 食事と水分の“戦略的な組み合わせ”がカギ
【例】
朝:塩分入りの味噌汁+果物(カリウム)+ごはん(糖質)
昼:冷しゃぶ+冷奴+トマトサラダ+玄米
間食:バナナ+塩タブレット+水分(麦茶や経口補水液)
夜:魚、海藻の味噌汁、キュウリ
まとめ
熱中症予防には「水分+ミネラル+ビタミン」が必須
食事から摂ることで吸収効率も高まる。朝食の工夫と、こまめな補給がカギ
「熱中症=外だけの問題」ではありません。エアコンの中でも脱水やミネラル不足は起こります。
暑さを乗り切るためには、“食べる栄養戦略”が必須。この夏を元気に乗り切るために、あなたの食事を一度見直してみてください。