こんにちは、犬山和也です。
僕のところには、こういった相談がよく来ます。
「つい甘いものを食べてしまうんです…」
「夜になると食欲が止まりません…」
「我慢できる人がうらやましいです…」
これらはすべて、“欲求”との関係性の問題です。
今回のテーマは、「欲求とは何か?」
その正体と向き合い方を知ることで、日常の選択が変わります。
【1. 欲求とは“エネルギーの向かう先”である】
「欲求=悪いもの」と思われがちですが、
実際には生きるためのエネルギー源でもあります。
欲求がなければ、食べることも、動くことも、学ぶこともありません。
欲求は「生命を前に進める力」でもあるのです。
問題は、“そのエネルギーをどこに向けるか”です。
【2. 欲求は“無意識”で行動させる】
欲求がやっかいなのは、「理性より先に動く」こと。
たとえば、
気づけば手が伸びていたスナック菓子
無意識にスマホを開いていた
ダイエット中なのに、夜コンビニに行ってしまった
これらの行動は、
**「欲求 → 行動」**の回路が、自動的に発動している状態です。
この回路は、「疲れているとき」「考える余力がないとき」に強く作動します。
だからこそ、意思の力だけでは止められないのです。
【3. 欲求には“種類”がある】
心理学では「マズローの欲求5段階説」などが有名ですが、
ここでは、ダイエット・健康に関わる現場で多い3つを紹介します。
① 生理的欲求(空腹・眠気・性欲など)
もっとも根源的で強力。空腹や疲労の状態では、他の欲求に逆らえません。
② 情報欲求(知りたい・見たい・比べたい)
SNSを開く、体重計に乗る、他人と比べる。この欲求も現代では強い影響力を持ちます。
③ 承認欲求(認められたい・評価されたい)
体型の変化を他人に見せたい、褒められたい、認められたい。SNS文化とも密接に関係します。
欲求の種類を知ることで、
**「自分はいま、何に反応しているのか?」**がわかるようになります。
【4. 欲求を“敵”にしない】
よくある誤解がこちら:
「欲求に勝たなきゃダメなんです…」
「私は意思が弱くて…」
ですが、これは間違い。
欲求は“敵”ではなく、“ナビ”です。
欲求の出どころを理解し、
そこに適切な「選択肢」と「環境」を用意すれば、
欲求は“行動エネルギー”として活かせます。
【5. 欲求との上手な付き合い方】
ここからは、実践的な5つの視点を紹介します。
① 空腹は“早めに”対処する
お腹が空いてからでは遅い。
小さな空腹のうちに、ゆで卵・ナッツ・プロテインで満たす。
② 疲労とストレスの“影響”を自覚する
疲れた夜は理性が働きません。
「疲れてるから今日はセーフティーモード」と割り切っておく。
③ 自分用の“ルール”を1つだけ持つ
「21時以降は何も食べない」
「コンビニに行ったらサラダチキンだけ買う」など、シンプルなルールが有効。
④ 衝動を“否定”しない
「あ、今チョコ食べたいんだな」と受け止める。
無理に否定すると、反動が大きくなる。
⑤ 「代替行動」を準備する
食べたくなったときの“逃げ道”を用意。
・歯を磨く
・白湯を飲む
・ストレッチする
・SNSを開く(あえて欲求をずらす)
【6. おわりに:欲求は“育てるもの”】
欲求を我慢するのではなく、
扱い方を身につけることが、行動変容の本質です。
我慢の先にあるのは、反動と後悔。
付き合い方の工夫の先にあるのは、「自己信頼」です。
欲求とは、「あなたの中にある未来へのエネルギー」
それをどこへ向けるかが、人生を形づくっていきます。
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