家庭の体重計【体組成計】は信用してはいけない?

家庭の体重計【体組成計】は信用してはいけない?

1. 結論からいうと「体重は信用できる、体組成は誤差が大きい」

家庭用の体重計は、体重そのものはかなり正確に測れます。
しかし「体脂肪率・筋肉量・基礎代謝量」といった数値は、誤差が大きく信用しすぎるのは危険です。


2. どうやって測っているのか

体組成計は「インピーダンス法(生体電気インピーダンス法)」という仕組みを使っています。
電気の流れやすさ=水分量を測り、そこから「脂肪は電気が通りにくい」「筋肉は水分が多く電気が通りやすい」という特性を利用して推定します。

しかしこれは「推定値」であり、以下の条件で数値が大きく変動します。

  • 水分の状態(起床直後・食後・運動後など)

  • 体温や皮膚の状態(冷えているか、汗をかいているか)

  • 計測の時間帯

  • 使用している体組成計のセンサーの位置(足だけ・手足両方など)


3. 誤差の具体例

同じ人が同じ日に測っても、条件によっては体脂肪率が3〜5%変わることもあります。
特に女性はホルモン周期で水分量が変動するため、誤差はさらに大きくなります。


4. どう活用すればいいのか

「一回の数値を鵜呑みにしない」ことがポイントです。

  • 毎回同じ条件で測る(起床後・トイレ後など)

  • 数値の増減を見るのではなく、傾向を見る

  • 体脂肪率よりも体重+見た目+写真の変化を合わせて確認する

体組成計は「絶対値」ではなく「変化を見る道具」として使うのが正解です。


5. まとめ

体組成計の数字はあくまで参考値。
大事なのは「継続的に測ることで傾向を掴むこと」です。

もし正確な体組成を知りたいなら、

  • キャリパー法(皮下脂肪厚測定)

  • DEXA(骨密度・体組成を測る医療用機器)
    など、より専門的な方法が必要です。

日常的には「同じ条件で測って変化を追う」ことを意識してみましょう。


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