「取るだけでは不十分。栄養を“活かす”ための吸収率の話」

「取るだけでは不十分。栄養を“活かす”ための吸収率の話」

– 腸内環境・食べ合わせ・調理法まで掘り下げて解説 –


はじめに

「サプリを飲んでるのに、なんとなく効いてる気がしない」

「バランスよく食べてるはずなのに、肌荒れや疲労感が抜けない」

そんな声をよく聞きます。

実は、これらの原因の多くは「栄養が摂れていない」のではなく、「吸収されていない」ことにあります。

本記事では、食事やサプリメントの“質”だけでなく、「吸収率」という視点から、栄養を最大限に活かす方法をお伝えします。

 

サプリメントに月2万円以上つかったりもする、、、どうもいぬやまです。


栄養は摂っただけでは意味がない

「食べた=栄養になった」とは限りません。

私たちの身体に必要なのは、「利用できる形で吸収されること」です。

たとえば…

  • ビタミンCを摂っても、腸内環境が乱れていると吸収率が落ちる

  • 鉄分を摂っても、カフェインと一緒だと吸収が阻害される

  • マグネシウムでも、酸化型では吸収されにくい

つまり、「何を摂ったか」よりも「どう吸収されるか」が、健康やダイエットの成果を大きく左右します。


吸収率に影響する3つのポイント

① 腸内環境

腸は「第二の脳」とも言われ、栄養の吸収を司る中心的な臓器。

腸内環境が乱れていると、どんなに良い栄養を摂っても吸収効率が下がります。

チェックポイント:

  • 便秘・下痢など排便リズムの乱れ

  • 加工食品中心・野菜不足

  • 睡眠不足・ストレスの多い生活

対策:

  • 発酵食品(味噌、納豆、キムチなど)

  • 食物繊維(根菜類、海藻、雑穀米など)

  • 水分と適度な運動で腸の動きを促す


② 食べ合わせ

栄養素は単独で働くものもありますが、「一緒に摂ると効果的」「一緒に摂ると邪魔する」関係性もあります。

吸収率を高める組み合わせ:

  • 鉄+ビタミンC → 鉄の吸収をサポート(例:レバー+ピーマン)

  • カルシウム+ビタミンD+マグネシウム → 骨の形成を促進

  • 脂溶性ビタミン(A,D,E,K)+脂質 → 吸収が高まる(例:にんじん+オリーブオイル)

避けたい組み合わせ:

  • 鉄+カフェイン(お茶・コーヒー) → 吸収阻害

  • 亜鉛+カルシウム(大量) → 競合して吸収率が下がる


③ 加工・調理法

意外と知られていないのが「調理による吸収の差」。

調理法次第で、栄養素の吸収率が格段に変わることもあります。

例:

  • リコピン(トマト) → 生より加熱(油と一緒)で吸収率アップ

  • βカロテン(にんじん) → 油で炒めると◎

  • 水溶性ビタミン(B群・C) → 茹でると流れ出る → スープにするのが理想


よくある質問:「じゃあ何を気をつければいいの?」

ポイントは次の3つです:

  1. 腸を整える → 毎日の便通・腸活食材・水分補給

  2. 吸収率を意識した組み合わせで食べる

  3. サプリも“吸収型”に注意(例:クエン酸マグネシウム、鉄グリシン酸など)


まとめ:入れるだけでなく、活かす意識を

あなたが摂っている栄養、

その何割が「実際に使われている」でしょうか?

健康も美容も、ダイエットも、身体が“使える状態”にすることがカギです。

ただ入れるだけではなく、「どう吸収され、どこで活用されるか」を見直してみてください。