自炊を勧める本当の理由

私が「自炊」を勧める本当の理由

栄養バランスがとれるとか、カロリー計算がしやすいとか、確かに自炊には、そういった“メリット”もあります。
でも、私が自炊を勧めたい本当の理由は、もう少し別のところにあります。 それは「食への感謝」が生まれること。

「ありがとう」が自然と湧いてくること。
ちょっと自分の話になりますが、私の母はどんなに忙しくても、毎日何かしら手料理を用意してくれていました。
お惣菜を使うことももちろんありましたが、それでも「一品は必ず自分の手で作ったものを出す」 そんな気持ちを持って、食べ盛りの兄弟たちを育ててくれたんです。

その一皿には、母の「気持ち」がいつも乗っていました。 愛情だったり、心配だったり、応援だったり。

料理って、ただの作業じゃないんだなって、私はそこで学びました。 だからこそ私は、自炊は効率や健康のためだけじゃなく、「気持ちを込める」という素敵な行為だと思っています。 自分のために作るごはん。

誰かのために用意する食卓。 どちらもとても尊いものです。 完璧じゃなくてもいい。

全部を手作りする必要もない。 できる範囲で「ちょっとだけ心を込める」。

それが、食をもっと大切にする第一歩なんじゃないかなと思うんです。