同じ100キロカロリーでも、体への影響はまったく違う
こんにちは、犬山和也です。
「これ、100キロカロリーだからOKだよね」
「カロリーオフなら太らないよね」
そんな言葉をよく聞きます。
でも、ここで改めて考えてほしいのが
カロリーの“質”という視点です。
ダイエットを成功させたいなら、量だけではなく
そのカロリーが**“体にどう使われるか”**が重要です。
同じカロリーでも、代謝への働き方が違う
たとえば、100キロカロリーのチョコと
100キロカロリーのゆで卵。
どちらも同じエネルギー量ですが
・血糖値の上がり方
・満腹感の持続時間
・脂肪として蓄積されるリスク
すべてが違います。
【チョコ】
糖質が多く、血糖値を急上昇させる。
インスリンの分泌が増え、脂肪合成が進みやすくなる。
【ゆで卵】
たんぱく質と脂質で構成され、消化に時間がかかる。
血糖値が安定し、満腹感が持続しやすい。
つまり、同じ100キロカロリーでも、体に与える“命令”がまったく違うのです。
食事誘発性熱産生(DIT)という視点
カロリーの“質”を考えるうえで、もう一つ大切な要素が
食事誘発性熱産生(DIT)=食べた直後に消費されるエネルギーです。
このDITは、栄養素ごとに以下のように異なります。
・たんぱく質:摂取エネルギーの20〜30%
・炭水化物:5〜10%
・脂質:3〜5%
つまり、たんぱく質は「食べただけで勝手に燃えてくれる」割合が高い栄養素です。
カロリーの「量」だけでなく
**どの栄養素から摂っているか=“構成の質”**が重要なのです。
栄養素のバランスが「燃え方」を左右する
仮に一日の摂取カロリーが1800kcalだったとして
・内訳が「糖質ばかり・脂質多め・たんぱく質少なめ」
この状態では、代謝がうまく回らず、脂肪は蓄積されやすくなります。
一方で、
・「たんぱく質がしっかりあり、脂質は良質、糖質も吸収が緩やか」
このバランスなら、同じ1800kcalでも体は整い、エネルギーとしてうまく使われやすくなります。
要は、**“どのカロリーを、どの配分で、どんな食材から摂るか”**がすべてです。
「良質なカロリー」とは何か?
良質なカロリーとは、こんな条件を満たしているものです。
・血糖値を急上昇させない
・満腹感が続きやすい
・代謝を回す栄養素を含んでいる
・ホルモンや神経のバランスを乱さない
・身体の材料(筋肉や細胞)として使われる
具体的には、
・魚、卵、豆類、赤身肉、鶏むね肉
・玄米、オートミール、さつまいも、果物
・アボカド、ナッツ、オリーブオイル
・葉野菜、ブロッコリー、海藻類
こういった食材が「カロリーの質が高い」と言えます。
「カロリーが低い=体にいい」ではない
カロリーゼロ、脂質ゼロ、糖質オフ
これらの表示は魅力的に見えるかもしれません。
でも、人工甘味料・加工油脂・添加物が多ければ
代謝を乱したり、食欲を狂わせたりすることもあります。
「低カロリーかどうか」よりも
**“中身が体にとって自然かどうか”**を基準にしてみてください。
おわりに
数字を気にするのは大事なことです。
でも、数字は目安。体は化学です。
本当に大切なのは
そのカロリーが、体の中でどう働くか。
これを意識するだけで、選ぶ食材も、食事の満足度も、体の変化も
驚くほど変わってきます。
「数字」より「意味」で考える食事を。
それが、ダイエットにも健康にも続く習慣になります。
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