加工肉と発がんリスクの話

 


加工肉と発がんリスクの話

〜「18%リスク上昇」の本当の意味〜

1章 「18%リスク上昇」はどういうことか?

よくニュースなどで耳にする「加工肉を食べると発がんリスクが18%上がる」というフレーズ。
これだけを聞くと「食べたらすぐにがんになるの?」と不安になってしまいますが、正しくは相対リスクの話です。

例えば、大腸がんになる生涯リスクが5%だとすると、18%増加で「5.9%」になります。
つまり、絶対リスクで見れば+0.9%程度の上昇にすぎません。


2章 前提条件は「毎日50g以上を長期的に」

リスク上昇の前提は、毎日50g以上の加工肉を食べ続けた場合です。

目安にすると…

  • ベーコン1パック:約30g前後

  • ソーセージ1本:約20g前後
    → ベーコン+ソーセージでおよそ50g

また、ハムなら1枚が約8〜10gなので、5〜6枚で50gに届きます。
つまり、普通の食事習慣でも積み重なりやすい量ですが、「毎日」「数年〜数十年」という長期的な摂取が条件です。


3章 リスクは積み重ねで決まる

数日食べただけで急激にリスクが跳ね上がることはありません。
発がんリスクは「日常生活全体の習慣」によって決まります。

むしろ大きな影響を与えるのは

  • 喫煙

  • 過度の飲酒

  • 運動不足

  • 野菜や食物繊維の不足

といった生活習慣の方です。加工肉はその一因にすぎません。


4章 どう向き合うべきか?

この話は「加工肉は悪いから食べてはいけない」という結論ではありません。
ポイントは 数字や条件を正しく理解した上で、自分の生活の中でどう調整するか です。

  • 加工肉を食べるなら「毎日」ではなく「時々」にする

  • 野菜や食物繊維を一緒に摂り、リスク要因を分散させる

  • 生活全体の習慣(運動・睡眠・喫煙習慣など)を優先的に見直す

加工肉そのものをゼロにする必要はなく、「頻度と量を調整する」ことが現実的なアプローチです。


まとめ

「加工肉を食べると発がんリスクが18%上がる」
これはセンセーショナルに伝わりやすい言葉ですが、正しく理解すると以下のように整理できます。

  • 相対リスク18%は、絶対リスクでは+0.9%程度

  • 前提は「毎日50g以上を長期的に」

  • 数日でリスクが跳ね上がるわけではない

  • 喫煙・飲酒・運動不足など他の要因の方が影響は大きい

「加工肉=悪」ではなく、生活習慣全体をどう整えるかが重要です。


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